拝啓ファイターズ様へ

ファイターズを中心に、他のスポーツや身の回りのことなど書いていこうというブログです。

 

ペニーとダルの話





雨天コールドの試合は書くほどのものではなかったためブログは更新せず。
昨日はケージが倒れたりヒョウが降ったりしたため中止。



ふ~、書くことが無いや。
じゃあしょうがないので気になる話をしたいと思います。
ヒマだからものすごく長くなるので、読みたい方だけ「続きを読む」からどうぞ。


ホークスを退団したペニーとダルビッシュの話。





 
 
 
ホークスに在籍していたブラッド・ペニー投手が退団しました。

日本でも最多勝取るぜ~と気合の入団会見をしたペニーですが、教育リーグでの登板を「お腹が痛いよう」と言って回避。
ホークスファンの不安を煽る。

リーグ戦初登板となったイーグルス戦で、3回1/3、64球、6失点(自責点4)被安打7、四死球3、5盗塁を許し「俺、降りるわ」と自ら降板を言い出し敗戦投手という華々しいデビューを飾る。

直後に「肩が痛い」と言い出したので、福岡市内の病院で精密検査を受けたが「異常なし」と診断される。
それでもまだ肩の調子がおかしいと本人が言うのでアメリカに一時帰国して再検査。
アメリカの医者から「異常なし」と診断される。

そして療養中に子馬をつれた写真をツイッターにアップ。
ホークスファンの怒りを買う。

リハビリが終わり日本に戻ってきても独自の調整法でやりたいと言い出し合同練習には参加せず。
そして「俺、やっぱ日本向いてないみたい」と退団を希望。
5月8日に退団が正式決定する。

直後に大リーグの複数球団から獲得のオファーが届いたと報道される。
そして自身のツイッターで「アメリカに戻れて最高だぜ!」とつぶやき、またまた火に油を注ぐ。
さすがバーベキュー好きのアメリカ人だなぁという感じがしますね。



こう書くと「クズ外人」確定なのですが、せっかくのおもしろい素材なので、もう少し違う角度から見てみたいと思います。


まずこいつは元々終わってたピッチャーだったという事実を知らなければいけません。
去年は二桁勝っていると言っても、11勝11敗という貯金を作れない投手で防御率は5.30。
とにかく打たれる投手で安定感が無く、メジャーで拾う球団が無かったからホークスに来たという経緯をまず知っておきましょう。

そして最多勝なんて6年も前の話で、その後はケガがついて回ります。
しかも練習嫌いで常にウエイトオーバーでした。
こんな投手と契約をしたホークスは何考えてるんだろうと言われても仕方ないですね。

けっきょく7000万ほどもらって帰ったペニーですが、ペニーの側に立って見てみると、いろいろ見えてくるものがあります。





まずペニーはケガをしがちな選手であり、肩は消耗品というアメリカの価値観を持っていることを考えると、練習で投げ込みを行う日本式の練習には違和感をというか、哀れみまで覚えたのではないかと思います。
こいつらはバカなのか?なぜ肩を大事にしないんだ。科学的な考えは日本に通用しないのか?と。

これはペニーだけではなく、ファイターズのヒルマン監督も嫌がったことだし、バファローズのコリンズ監督も嫌がりました。
肩は消耗品なのに。ヘトヘトになるまで練習しても効率的ではないのにと。
だからヒルマンは今だって日本の練習を認めてません。
しかし日本人の考えを尊重し、自分の考えを押し付けなかったから成功したんです。


ここでまた書きますが、肩が消耗品で球数制限することになんら科学的根拠も医学的根拠もありません。
言うなればこれは統計学です。
このくらい投げると故障する人が多いらしいよというぐらいの浅~い根拠です。
ちょっと考えればすぐにわかることです。

上手投げと横手投げの故障率はどちらが高いでしょう。
正解は上手投げが圧倒的に多いです。
肘を肩より上に挙げて投げると肩に掛かる負担が大きくなるからです。
要するに使う筋肉が上と横では違うんです。
ですから子供がドッジボールをするときには筋肉が無いので、自然と横手投げになります。
重量のあるものを力いっぱいコントロールよく投げようとすると横手投げになるんです。
もうこの時点で何球投げたら肩が壊れるという都市伝説のようなものは崩壊します。
更に身長の違い、筋肉量の違い、人種の違い、年齢の違い、筋肉の質の違い、投球時の腕の使い方の違い、投げる球種の違い、ボールの握りの違い等々、10人いれば10通りの投げ方があり、それを十把ひとからげにして論ずることはくだらないということに気づきます。
だいいち、未だに人間の疲労のメカニズムは解明されてません。


しかしこの統計学的根拠にアメリカ人は異常に固執してます。
とは言え、たしかに投げすぎると壊れる事は事実ですから、はい間違いです、はいとんでも科学とは簡単に言えません。
特に日本の高校生には球数制限したほうがいいんじゃないのと思うくらいです。
そして選手寿命が伸びていることも確かです。
ただしこれに科学的根拠も医学的根拠も証明されていません。
ケアの仕方が確立されたから伸びたと言えるかもしれませんね。
まぁとにかく肩は消耗品という考えを抜きにメジャーで投手の練習はありえないんです。
練習の球数もきっちり管理されているメジャーと、納得がいくまで投げ込みを行う日本とでは大きな違いがあります。
当然ペニーは日本式の練習に「冗談じゃない」と思ったことでしょう。


更に日本式の配球理論にも驚いただろうし、日本の柔らかいマウンドにも質の良い硬球にも驚いたことでしょう。
そして日本人の選球眼の良さとバットコントロールの上手さにかなり驚いたでしょう。

メジャーでのペニーは4球の数が少ない投手でした。
それもそのはずで、とにかくストライクゾーンで勝負するピッチャーでしたから、4球は少ないけどよく打たれた投手なんです。
そんなストライクゾーンに揃えてくるピッチャーを日本人が打てないはずはありません。
この間の試合で、グライシンガーをファイターズ打線が攻略したのと同じです。
臭い球はカットして、甘い球を打つ。
グライのように粘りがあるなら別ですが、勝手に根負けしてくれるペニーみたいな投手なんて日本人からしたらカモ以外の何物でもない。

さらにランナーを出すと1塁でチョロチョロする日本人にイライラし、メジャー流の牽制はボークになるため行えず、簡単にモーションを盗まれ盗塁され、背のちっこいヤツがチョコンと合わせたバットでヒットを打つ。
なんなんだこの野球はと思ったことでしょうねぇ。



おもしろくない野球にイライラしている時に、メジャーでは開幕後の選手獲得が始まっていました。
主力がいきなりケガをして出場できなくなったり、調子がなかなか上がらない選手が出たりした場合、早急に穴埋めしなければいけないために、計算の出来るフリーのベテラン選手がこの時期需要があるのです。
そう、松井秀喜もこれに拾われたわけですね。

フッとペニーは考えたはずです。
どうも馴染めそうもない日本の野球をするよりは、ここで退団してメジャーに拾われる可能性にかけたほうがいいのではないかと。
まぁもしかしたら帰国してる最中に接触してきた球団があったからの打算かもしれませんが。


けっきょく、準備不足と能力不足と適応力の低さと打算が、この最低な退団劇を生んだわけです。
野球なんてどこでも同じだろという甘い考えがいけなかったのです。



そこで思い出されるのがダルの「日本とアメリカが一緒だと思ってる人が多い」という発言ですよ。
ペニー自らが証明した日本とアメリカの野球の違いをダルは克服しようとがんばってるわけです。
けれどいきなり結果を出しているダルはスゴイとしか言いようが無いです。

しかし日本とアメリカの野球の違いを知らない人は「ダルビッシュってこんなもんかよ。もっと活躍するかと思ってたわ」と言います。
肩は消耗品という考えから練習で投げ込みをさせてもらえず、攻撃回が終わる直前のキャッチボールも許してもらえず、中6日でやってきたルーチンワークを中4日に変え、堅いマウンドで投げています。
これらに対応するのにどれだけ大変かは想像に難くありません。

しかし中にはあまり苦労しないタイプのピッチャーもいることは事実です。
松坂が堅いマウンドとボールの感触に四苦八苦してる時に、生まれ変わったかのようにスイスイ投げてメジャーのバッターを抑えていった岡島みたいなタイプです。
松坂のオマケで取った選手が、松坂以上の活躍をするというサプライズは、レッドソックスファンだけでなく、日本の野球ファンも驚いたことはよく覚えていますよね。

適応しやすい選手と、適応しづらい選手がいることは間違いのないことです。
ダルビッシュはその高い適応力で、日本と同じスタイルでは投げられないが、メジャー流のピッチングスタイルへ変えはじめました。
イチローがメジャー流にバッティングフォームを変えたように。
しかしこれをマスコミは「進化」と書くでしょうが、あくまでも「変化」です。
どちらもすばらしい野球に変わりはないのですから。




話のついでだから書きますけど、たまにこういう記述をスポーツ紙などで目にします。
「レベルの高い戦いを求めて海を渡ったダルビッシュ」
「すごい戦いを求めてメジャーに行ったダルビッシュ」
そんなことを一度としてダルビッシュが発言したことはありません。
なぜこんな書かれ方をするかというと、全てはダルが札幌ドームで行った移籍会見の発言を捻じ曲げるからです。
あのときグダグダなNHK記者の質問にダルビッシュはこう言いました。
「とりあえず、僕は、あの~、ま、すごい、なんちゅう…勝負がしたかっ、したいわけですよ」
すごく勝負がしたいとは言いましたが、すごい勝負がしたいとは言ってません。
これはもう前後の文章と、ダルビッシュの発言の抑揚を聞けば日本よりすごいバッターとの勝負がしたいなどと読み取れるわけはありません。
もうこれはただの言葉遊びです。
こういう脳内お花畑の記者がいる限り、日本人が日本の野球を認めることはまだ先になりそうだなと思いますね。



ペニーを通してダルの凄さをあらためて実感しました。
けれども適応できないのにズルズルとメジャーに残って選手としての絶頂期をムダにするのは止めてほしいですね。
日本で活躍できるならメジャーのベンチを温める必要は無いと思いますよ。



はぁ~、書いた。
ちょっと休憩しよ~っと。




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Comments
 No title
結局は海を渡って野球をするということは適応力の問題なんですよね。

元ベイの斎藤隆がメジャーにいってから成功したことが一番の好例と思います。ベイで自由契約になって渡米したときは誰もが成功するわけないという空気だったのにやってみたら成功してみた、日本ではベイの見切りを批判した人もいましたが、日本の打者に通用しなかったから切られたわけでアメリカの野球では今まで以上の力を発揮できる環境があったから成功したんだと思います。

ダルに関してはまだやれるかどうかという判断はこれからでしょうね。思ったより速く環境に適応できているみたいなので心配はしてませんがある程度研究されてからが本当の勝負になるような気がしますね。

でも大物メジャーリーガーってハズレばっかりですね。ロッテにいたフリオ・フランコみたいに真面目にやってくれる選手もいるんですが・・・。
 ハムかつサンドさんへ
そうなんですよねぇ~。
結局違う野球をやっているのだから、合う合わないはあるわけで、活躍できないから実力が無い、活躍したから実力があるというわけではないんですよね。

おっしゃるように斎藤のようなことや、岡島のようなこともありますからね。
自分に合っているのかどうかぐらいは人から聞いたり考えたりしてからメジャーに行くかどうか決めてほしいですね。

逆に一巡ぐらいしたらダルにとって有利なんじゃないかと思ってます。
今のところカーブが印象に残ってますから、その印象を利用して多彩な変化球を投げれば「ここでカーブじゃないのかよ~」と迷ってくれそうな気がして。
まぁ何にしても楽しみではありますね。

大物で入ってきて活躍する選手は少ないっすね~。
逆にルイスみたいに日本で技術覚えて、向こうで活躍する選手はいるけど。
やっぱり日本で活躍する外人の条件は、実績よりマジメさなんでしょうね。

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プロフィール

コンサどん

Author:コンサどん
スポーツが大好きな44歳(旭川・男)
おっさんの仲間入りを果たし、ちょっとうれしく思う道民です。

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