拝啓ファイターズ様へ

ファイターズを中心に、他のスポーツや身の回りのことなど書いていこうというブログです。

 

微妙な話

 
 
 
こんな状況で思い出した話があるのですが、それは私にとってとても「いい話」というか「おもしろい話」なのですけど、これ引く人は引くんじゃねぇのかなという微妙な話でもあるんです。
で、書こうかどうしようか迷ってたんですけど、今だからということもあり書くことにします。

また文章が長くなるのと、「不謹慎だ!」と怒られそうなので、「怒らないから見せてみろ」という人だけ続きからどうぞ。


これがおもしろいという人とは友達になれる気がします。
そんな「震災にあったおばあちゃん」の話。



 
 
古い話なので若干記憶違いがあるかもしれませんが、大筋はあっていると思うのでそこはご勘弁を。

 
私のこの話はかなり前の「サンデープロジェクト」で、ジャーナリストの大谷昭宏さんが出ていた時のものです。
大谷さんは自分も体験した阪神淡路大震災の問題をずっと追いかけていた人でもあります。
その大谷さんが毎年大晦日になると会いに行くおばあちゃんがいました。
どこで出会ったのか忘れましたが、仮設住宅に犬と一緒に住んでいるおばあちゃんでした。
いっしょに暮らしていたおじいちゃんは、震災時の家の倒壊で下敷きになり亡くなってしまいました。
紙一重で助かったおばあちゃんは飼っていた犬を連れ、ひとり途方に暮れたそうです。

その犬もま~年寄りで、歩くと腰がフラフラしていました。
散歩に行くと犬はフラフラ、引っぱってるおばあちゃんもフラフラ。
ひとりと一匹が揺れながら散歩していました。
おばあちゃんはとても明るく、楽しそうに大谷さんと会話していたのを覚えています。

そんなおばあちゃんもやっと抽選が当たり、仮設住宅から公営のマンションに引っ越すことが決まりました。
犬と喜ぶおばあちゃん。
しかし、そこからおばあちゃんの元気が無くなって行きました。
マンションに住めるようになったのは良いのですが、以前住んでいた場所から離れてしまったために買い物に行く場所は近所のアーケード街になってしまったのです。
以前は買い物に行くと顔見知りのお店屋さんがいて、ああだこうだとしゃべりながら買い物をする。
それがおばあちゃんの楽しみでもあったのですが、今では誰ともしゃべらず買い物して、犬と一緒にご飯を食べるだけの生活になってしまいました。
人との接触が無いおばあちゃんはだんだんふさぎ込むようになってしまったそうです。
たぶん震災によるショックと孤独感が話し相手のいないおばあちゃんの中でうまく処理できなかったんだと思います。


そして、ついにおばあちゃんは大谷さんにも「今は誰にも会いたくない」と言って会うのを拒否してしまいました。


心配した大谷さんは、なんとかおばあちゃんと会話しようとしたんですがおばあちゃんは会ってくれませんでした。

そして次の年の大晦日にも訪ねていったのですが、やっぱり会ってくれない。
なんとか会話しようと大谷さんが努力した結果、4月ぐらいにやっと会ってくれるとおばあちゃんが言ってくれました。
家に訪問した大谷さんはおばあちゃんがなぜ会ってくれなかったのかという理由を知ることとなります。
その理由は「飼っていた犬の死」でした。
そこでおばあちゃんはこう言いました。

「父さんには悪いけど、父さんが死んだ時よりもつらかった」 と。

じ、じいちゃん!


爆笑。




震災直後、たくさんのショックが積み重なったために、生きることで精いっぱいのおばあちゃんの中で、おじいちゃんの死というショックが多少薄まったんだと思います。
というかそのショックを一つ一つ受け止めていたら、とてもじゃないけど生きていけないというおばあちゃんの心がそういう措置を取ったんじゃないかと。
震災もひと段落した時、プレハブの家に住んでいる一人ぼっちの自分という現実がおばあちゃんを襲ったのだと思います。

しかし、そのおばあちゃんのそばには同じく年老いておばあちゃんを頼りにしているかわいいかわいい犬が、プルプルしながらいる。
たぶんこの犬は、おばあちゃんが人生の伴侶を亡くし、住み慣れた家を無くし、今まで積み上げてきたもの全てを無くしてしまい、心のどん底にいる時から、なんとかこの先に生きる気力見つけられるようになったところまで、ず~~~っと見てきたんです。
つらい時もず~~~っと一緒にいたんです。
常にかたわらに寄り添いながら。
おばあちゃんにとってこの犬は言わば「戦友」なんですよ。きっと。
人生でいっちばんつらい時にそばにいてくれたのがこの犬なんですよね。
そらぁね、立ち直るのに1年半かかったのはしょうがないですよ。

だからまぁじいちゃん勘弁してやれよと。
こう思うわけです。
そんで、なんかちょっと笑ってしまうのです。
そんで、なんかちょっとジ~ンとするのです。



おばあちゃんはそれから買い物などで外に行った時は自分から声をかけるようになったそうです。
楽しそうにしながら。



この話で思ったことは、
女って強いな~ってこと。
その点男はねぇ。



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Comments
 No title
怒らないから読んでみました

そう!
女って強いのです!

ちょっと時間がないので今日はこの辺で・・・


PS
先日はここに集まってる方達から
勇気をいただきました
みんなありがとう!

 No title
私もその番組観てました!
で、やっぱり私も爆笑してしまいました。
「いやややぁ、おばあちゃんったらぁ。。。」って。
友達にその話をしたらもう一度2人で大笑い。
でもね、それを聞いた大谷さんは同じ男(夫)の立場として
どう感じたんだろう?なんて事も思いました。
「・・・?!??」だったんじゃないかなぁ(笑)。

でも、本当に本心だったんだろうと思います。
父さんと犬、どちらがより大切だったかってことよりも、
その時々の状況にもよりますよね。
コンサどんさんが仰るように、震災直後はとにかく自分が生きること、
可愛い犬を守らなきゃという思いで精一杯だったんですよ。
年齢的にもまだ若く活力もあるし。
でも今回は最愛の犬も失くしたことで、本当に一人ぽっちに
なってしまったと深い喪失感と孤独感に襲われたんでしょうね。

それでも人間は基本的にどんな状況でも生きるように生きるように
プログラミングされてるんですよね。
それに、仰るように特に女は強くしたたかです!
そのおばあちゃんも時間と共に立ち直っていくでしょう。
悲哀の中にも笑いと情緒溢れる素敵なレポートでしたよね。

で、今回の被災者達のコメントにも印象的なのが多々ありました。
確か漁師の方だったと思いますが、全て流されてめちゃくちゃに
なった街を眺めながら、こう言ったんです。
「こんな目に遭わされたけど、我々はこの海のおかげで豊かな生活を
してこれた。」
実に重い言葉ですよね。
街があんな風になっても尚離れがたい気持ちはわかりますね。
そう簡単に捨てられないですよね。
その強い愛着が街を復興させるんですよ。
乗り越えますよ、必ず。

 No title
私の知人にも居ました。
長年連れ添ったご主人が亡くなった時は大丈夫だったのに
愛犬が死んだときには寝込んでしまったという方が・・・。
やっぱり女性ですね(笑)

ご主人もその愛犬のことを頼むと言い残して亡くなったようですから
奥さんも愛犬と一緒に耐えられたんでしょうね。

今でも犬の話になると涙ぐまれるそうですが
少しずつ元気に・・・今は、普段はすっかり元気になられました。

どんなことにも必ず終りがあって
明けない夜はないですから

けして他人ごとではない災害。
早く皆さん元気になられますように。
 微妙じゃないよ
こんにちは、全然微妙じゃないよ。仮設住宅に入れる時も一つのコミュニティーで入れるとか工夫がされていますね。人はほんとにひとりきりだとなると落ち込んでしまったりするけれど、けっこう強いから特に女性は! 男の人はしょぼくれる人が多い(笑)苦しい中ではユ-モアが必要、でも全国で自粛すると被災者の方々に気をつかわせる(>_<) 面白いことは笑い、悲しければ泣けばいい
 うぴさんへ
怒られなくて良かった~。

そうですね、たぶん耐えられるつらさの許容値が男よりかなり多いんだと思います。

僕のブログに集まった人が他の人をカバーしたりするというのは、一応このブログを始める時の僕の理想だったので、そういったコメントはうれしいです。e-454
 ichieさんへ
あ、お仲間発見~!e-454
笑いますよね、この話。
泣きながら笑えるんですよね。
「悲しい」と「笑い」は同居できるんですけど、理解出来ない人は笑えないんですよ。
これは突き放す笑いなんですよね。
「うんうん…大変だったねおばあちゃん…」って言って近寄っていったら「えい!」って押し返されて「ええ~…」ってなるという。
大谷さんも「お、おばあちゃん…」ってなったんではないですかね。

そうなんですよ、特に女性は精神的に強いんですよ。
たとえばギャンブルで使ってはいけないお金まで使ってしまったとすると、男の場合それが極限まで追い込まれると自ら命を絶っちゃうんですよ。
けど女の人の場合、旦那の稼ぎが少ないからこんなことになったんだ!と開き直れる強さを持っているんですよね。
うほ~、怖ぇ~。
特に泣いてからの女性は強い。
たぶん泣くことでリミッター解除されるんじゃないでしょうか。

う~ん、その漁師さんのコメントは簡単には言えない言葉ですねぇ。
自分の全てを奪って行った海に感謝するなんて。
泣きごと言っても始まらない、前に進まなきゃその場で倒れるだけ。
追いつめられた人の底力ですかね。
この街をもう一度元に戻すという確かな目標が目の前にある。
そういう時の人間の強さってすごいというのをたくさん見てきました。
必ずこの苦難を乗り越えてくれますよ。
 あっと・妻さんへ
そうですか~。
知り合いの方にも。
しゃべらないことが逆に動物の良さなんじゃないかなと思うこともあります。
しゃべらずとも横にいるだけで救われる。
そんな役をそのワンちゃんはになっていたんでしょうね。

そうですね、明けない夜は無いですよね。
その夜明けが出来るだけ早く迎えられるようサポートしていけたらいいですね。
 ウルトラ7だよん♪さんへ
こんにちは!
この話を僕がしゃべることが出来るなら笑わせる自信はあるんですが、文章になるとちょっと難しい話ではあるんですよ。振幅の大きな話なので、全体の話のバランスが大事だし。
それが伝わらないと、ただ傷心しているおばあちゃんを笑いものにしていると取られかねないのでねぇ。
でも分かってもらえてよかったです。e-454

人とのコミュニケーションってすごい大事だなと思いますね。
小さいころからそういうことが無ければ人みしりの子供になるし、歳を取ってそうなるとボケる可能性が格段に上がりますし。
人はやはり1人では生きていけないようになってるんですね。

もう最近は、被災者を自粛という名の悪者にしようとしてる気がしてしょうがないです。
被災者のためにとか、被災した人がいるのにとか、いつ被災した人たちが集まってこれこれこういうことはしないでほしいと言って来たのかと聞きたくなることばかりです。
被災者に責任をかぶせるようなことはやめてほしいですよねぇ。
 うんうん!!
分かります!!

コンサどんさんと私は
シッカリお友達だ~^^

・・・って思いました☆


 万葉さくらさんへ
やった~!
お友達確定~!

このおばあちゃんの言葉ってすごいなぁと思うんですよ。
この一言でおばあちゃんの今までの苦労と必死さが全部伝わりますよね。
そんで笑えるという。
なかなかの名言ですよね~e-454
 No title
えっ・・・あたりまえじゃないですか!!!
ワンコ飼い(私を含めて)の人は、愛犬の死は親の死より悲しいとみんな言っています(本当)
うちはまだワンコ元気だけど、もし死んだら親の時より悲しくて落ち込むと思います。
あっ、でも旦那の方が大事だけどね。
だから、私は全然笑えない。というかおばあちゃんの気持ちが痛いほどわかるかも・・・
おばあちゃんには仮設で近所の人とワンコとがやがや暮らしたほうが幸せだったんじゃないかな
 パピママさんへ
うふふふ、さすがワンコ好きのパピママさんe-454
モノ言わぬ動物、しかも主人に忠誠をつくす犬ですからね。

まぁそうは言うものの、仮設住宅もずっといるわけにいかないし、近所の人もどんどんいなくなるし、自分達が仮設住宅に住んでいる数年の間に周りは今までの生活を取り戻して街はどんどん復興していく。
そんななか犬といっしょに仮設住宅に住んでいれば世間から取り残されていく不安というのもあると思うんですよ。
だからこそおばあちゃんは抽選に応募したんでしょうしね。

「父さんには悪いけど」という言葉に愛されていたおじいさんというのが見えるから笑えるんですよね、この話。
その愛していた旦那とペットがいなくなってしまったけど、また日常を取り戻そうと人付き合いから始めるおばあちゃんに女の強さを感じたんですよねぇ。
これが男だったらもう少しふさぎこんでたんじゃないかなぁと思います。

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プロフィール

コンサどん

Author:コンサどん
スポーツが大好きな44歳(旭川・男)
おっさんの仲間入りを果たし、ちょっとうれしく思う道民です。

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