拝啓ファイターズ様へ

ファイターズを中心に、他のスポーツや身の回りのことなど書いていこうというブログです。

 

ファイターズより逸ノ城





ミスだらけの試合の感想なんて書きたくない。
だから今日は逸ノ城の話。



野球にはまったく関係が無いし、長くなるので興味のある方だけ「続きを読む」からどうぞ。




 



今、相撲界が逸ノ城の事で湧き上がっております。
というのも、新入幕にして優勝争いをしているからです。
まだマゲも結えない力士がですよ。

192センチ199キロという巨体を活かし、勝ちを重ねているわけですが、これがまた新人離れした強さ。
まさにウチの大谷のようです。
まだまだ荒い相撲ですが、押し込まれても土俵際で食い止め、しっかりと形にしてから投げて勝つ。
巨体力士に多い一気の相撲が少ないのは驚きです。
下半身の重さと、懐の深さが関係しているのでしょうが、それにしたって押されようが突っぱられようが岩のように動かない相撲は、見ていて驚きを覚えます。

特に豪栄道との試合では立合いから横に付かれる不利な相撲になってしまいますが、そこから動かずにこらえると、押し込もうと動いた豪栄道をカウンターで上手投げ。
本当に新入幕かと疑いたくなる一戦でした。


ここまで強さを見せて相撲界を湧かせている逸ノ城ですが、別の事でも相撲界を賑わせています。
それは立合いの変化。
しかも昨日今日と2日間連続の変化。
こういった相撲に関していろいろと言われてるんですよねぇ。

ふつう変化というのは小兵力士の代名詞であり、奇襲技という事で、体の大きい力士が使うのは邪道扱いされています。
番付が上がれば上がるほど使いづらくなるという面も。
変化ばかりやってたら、相撲が弱くなると言われたりします。
前に琴欧洲が稀勢の里を変化で破った際、場内からブーイングが起きるという事件もありました。
それくらい変化に関しては、相撲界にもファンの中にも快く思われていないという事実があるんです。

たしかに変化のような退き技、引き技ばかりやってると、土俵際で追い詰められた際に避ける事を選んでしまい、片手でチョコンと押され負けなんていうしょうもない負け方をしてしまいます。
ちょっと押されたら引いてしまう相撲取りは勝ちを重ねる事なんて出来ません。


しかし、だからといって立合いの変化が良くないとは思えません。
ルール上なんの問題もない作戦がなぜダメなのか。
それは試合が簡単に決まるとおもしろくないというだけの話です。
ナンセンスと言わざるを得ません。
バカみたいに頭を下げて突っ込んでいく方がどうかしてるんですよ。


確かに逸ノ城はでかくて重いですから、立合いで低く当たって起こしたいというのはわかりますが、そんなのは逸ノ城もわかっている事。
最初からグーを出してくるとわかってる相手に、わざわざチョキを出す必要はないでしょう。
それが勝負です。
批判される理由がありません。


以前、栃東が千代大海との優勝決定戦で変化して勝ったという試合がありました。
これもあとでワイワイ言われましたが、私はこの試合を観て栃東はすごいなぁと思いました。
だって優勝決定戦で変化するってそうとうの勇気ですよ。
しかも、優勝決定戦でさえ変化する栃東というのが、これから対戦する相手の頭にずっと残るわけでしょ。
そうなれば相手が迷う可能性が上がるんですよ。
これほど効果的な作戦はないなと思いました。

宮本慎也が「バスターはシーズン序盤にやる」と言っていましたが、それはシーズン序盤にやっておけば、相手の1・3塁手が「バスターかも」と思う事で出足が鈍り、バントが決まりやすくなるからです。
同じように「変化があるかも」と相手に思わせれば、それだけで立合いが有利になります。
それが「かけひき」であり「勝負」です。


変化されるのが嫌なら、仕切り線から離れて立合えばいい。
そうすれば相手は変化しづらくなるし、こっちも相手の動きが見れるようになるんだから。
それでも変化が嫌だというんなら、ルールを改正すればいいんです。

まず立合いを昔に戻す。
今の立合いでは、お互いが両手を地面につけなければ立合いは成立しませんが、昔は手を下ろすだけで良かったんです。
手を下にパッと振るだけでお互いがぶつかっていくのが普通だったのですが、手つき不十分とかいう訳のわからないものが出てきて、みんなが低い姿勢から立合わなければいけなくなりました。
これでは変化に対応しづらいです。

昔は時間前に立つなんてよくありましたよ。
お互いの気持ちがグ~っと高まってきてにらみ合いが続く。
お客さんもそれが伝わってくるからザワザワする。
これはいくぞ、いくぞ、という空気が館内を埋め尽くし、時間前にもかかわらず、それに押されるように巨体がドカンとぶつかっていく。
そういう興奮が昔の相撲にはあったんです。
だけど今は、はい手をついて~。
1回、2回、3回、時間いっぱいです。
お互い手をついて~、はい、ハッケヨイ!ですからね。
相撲のスポーツ化なんですが、そういう手をつかなければ認めないなんていうのが無くなれば、そう簡単に変化なんか出来ないと思いますよ。


それと土俵を一回り大きくするのも有効だと思います。
昔なら今の大きさで良かったですが、だんだんと力士の体は巨大になっています。
昔は130キロもあれば巨体力士でしたが、今では平均ですからね。
そうなるととうぜん土俵は今の力士には狭いと思うんですよね。

アメリカの総合格闘技団体にUFCというのがあるんですが、ここはオクタゴンと言って八角形の金網に覆われたリングを採用しています。
日本で総合格闘技というと、たいていはボクシングやプロレスで使うようなリングを採用しています。
日本で使われているリングは一辺がだいたい6メートル。
UFCのオクタゴンはというと、だいたい端から端まで9メートルもあります。
広さが何なんだと言われるかもしれませんが、この広さがクセモノなのです。
日本だと6x6の広さなので、相手をつかまえようと思えばつかまえられるのですが、オクタゴンだと走り回れるのでつかまえるのに苦労します。
これで何が起こったかというと、打撃が主流になったんです。
つかまえるのに苦労するんだから、つかまえられる前にぶん殴る。
または、ぶん殴ってからつかまえるという感じに。

土俵の大きさは15尺、4.55メートル。
これが6メートルとまで言いませんが、5.5メートルになったら広いですから、立合い一気というのが難しくなります。
そうなるととうぜん変化はしづらくなります。
バカみたいに突っ込むことが多少減るわけですから。
そしてここが広げる事の最大の利点なのですが、小兵力士が活躍できるようになるんです。
今までは手を伸ばせばつかまえられた相手がつかまえられない。
小兵力士がその身軽さを活かして、相手の横につき押し出すなんて場面が多く見られるでしょう。
そうなれば体の大きくない日本人でも活躍できるかもしれません。
地方巡業とかから試してみてくんねぇかなぁ。



とにかく変化は立派な戦法だし、横綱だから、巨体だからという理由でやらないのはバカげています。
どんどんやればいい。
そうすれば、それにどう対処するかっていうのが発達するんですよ。
正々堂々となんてむず痒い言葉は、勝負の世界で通用しません。


それにしても白鵬はどうしますかねぇ。
というのも今日の鶴竜戦で逸ノ城は立合いが早く、手つき不十分で仕切り直しになったあとに変化してるんですよ。
そんで試合後のインタビューで「最初から決めてた」って発言したんですよ。
という事はですよ、最初の立合いが合わずに前に出たのは、変化のためのフェイクだったんじゃないかって読めるんですよね。
もしそうならたいした根性と作戦ですよ。
白鵬は立合いギリギリまで変化が頭に残るでしょう。
もしそれで白鵬の立合いが遅れて、逸ノ城が一気に押し出したら・・・
相撲の歴史が変わりますよ。



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コンサどん

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